寄稿「銀行にお金を預けると損。気づいた人はどう対策してる?」への補足

投資の基礎知識・思考方法

こんにちは。飯田隆太です。

 bizSPA!フレッシュ様に寄稿した「銀行にお金を預けると損。気づいた人はどう対策してる?」に対する、Yahoo!ニュースでのコメントが面白かったのでいくつか取り上げてみたいと思います。

 私がこの記事で主張したかったのは、「インフレ下においては、今の銀行預金も含めて、金利がつかないかたちで資産を保有をしていれば、実質的に損をしているのと一緒」ということでした。

 インフレについては、私が今まで様々な方とお話してきた印象ですと、概念自体も知らない方も結構いると思いますので、インフレの預金に対する影響をアラートの意味で書きました。直近5カ年ですと毎年約1%程度、消費者物価指数は上昇していますので、預金しているだけだと毎年1%資産が目減りしているのと同じという状況です。

 しかしながら、この記事に対するコメントとして、趣旨とずれていたり、まとはずれなご批判も多かったので、補足の意味も込めてここで書いておこうと思います。

(見出しが各コメントに対する補足となっています)

銀行は金庫代わりに使っているので、利息は気にしていない

 

 

 手持ちで大量にお金を持っているわけにはいかないので、銀行に金庫代わりとして預けるという主張ですが、お金を大量に預けていれば預けているほど、インフレによる資産価値減少は効いてきます。

 確かに、普段づかいや、いざというときに必要な額程度のお金は、流動性が高い銀行に預けておくのは妥当でしょう。しかし、それ以上のお金を預けることは、普段遣いしない大量のお金(=貯金・資産)が毎年1%ずつ減っていくのと同じです。金庫1,000万円なら毎年10万円ずつ減っていくのと同じです。

 金庫代わりにと思って預けている資産が、知らない間に目減りしていることは大変 皮肉であり避けるべき自体です。ちなみにですが、証券会社が倒産したとしても、原則1,000万円までの資産なら戻ってきますのでやはり大量の資金を銀行に預けておく理由はないでしょう。(「資産の分別管理」や「日本投資者保護基金」というキーワードで調べればでてきます)

預金は貯蓄のために、手元に置いておかないために使っている

 お金を貯めるのが目的であれば、資産の実質的な目減りは防ぐべきでしょう。手元から切り離すために、預金を使うのは「アリ」と思いますが、そのまま何もしないでほうっておくのは、お金を貯める、という目的に沿った行為とはいえません。頑張って貯めたお金が、実は価値が減っていっていた、というのは悲しい事態です。

投資を勧誘する手口

 

 まずはじめに、私はいかなる投資の勧誘も記事内でもこのサイトでもしていません。(笑)

 銀行・証券マンは確かに、物価上昇およびインフレーションを材料に預金から金融商品への資金を振り替える営業トークをしているのかもしれません。

 しかし、それでも物価上昇およびインフレーションが起きている際に貨幣の購買力が低下し、タンス預金でも銀行預金でも資産が目減りすることは紛れもない事実です。

 あまり良い商品といえない投資信託等も個人に販売することで、8割の収益を個人から稼いでいる銀行から商品を買うべきではありませんが、彼らが伝える情報は基本的に事実に基づいてはいます。(そうでなければ金融商品取引法に基づいて、営業停止などの罰則が適用されます)
 個々人としては、しっかりとしたファイナンスと経済の知識を身につけ、いま何が起きているかを把握し、その上で求められるアクションを取るべきでしょう。

 

 

 

 

 

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