配当利回り約4%の沖縄セルラー㈱ (9436)は、安定的なインカムゲインを見込める優良銘柄。

個別銘柄

 こんにちは。飯田隆太です。(twitter:リュータ)

 購入検討をしている沖縄セルラー株式会社(9436)について、紹介します。

 本日時点の配当利回りは約4%で、本銘柄も安定的なインカムゲインを見込めるなかなかの高配当銘柄です。

 購入予定ではいますが、①当銘柄の信用倍率の膨張と、①日経平均が不安点な状況ですので、信用倍率が解消に向かっていき、かつ日経平均が2万円を割ってからと考えています。要は、購入タイミングだけは見計らう必要もありますよ、というお話です。

 以下で、なぜ購入を検討しているのかを説明します。

 

沖縄セルラーのビジネス

 KDDIグループ傘下の同社の事業セグメントは、電気通信事業1つのみであり、その内容はau携帯電話端末の販売とau携帯電話通信利用料を課金するものです。細かい内訳で言えば、au携帯電話サービスで58%、au携帯電話端末販売で28%、他15%です。

 

 平たくいえば、沖縄県でのみ展開するKDDIの電気通信事業といえます。

 

沖縄の人口予測

 通信事業の気になる変数は、沖縄県の今後の人口予測、シェア率や競合などです。

 

 日本全体の人口の推移に反して、沖縄県の人口は2025年までは今後も増加し続けることが予測されます。それ以降の人口減少も外国人流入の増加と相殺され、全国的な人口減少よりもかなり緩やかなカーブとなることが予測されています。

 

日本全国と沖縄県の人口推移 予測

(出所: 沖縄県データは南西地域産業活性化センターの「沖縄県の将来推計人口」(2018年1月推計)。全国は国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来人口推計」(平成29年))

 

 2015年~2065年にかけて全国の人口はマイナス31%の減少が予想されるのに対して、沖縄県は、マイナス8%しか予想されていません。これは、大きな安心材料です。ほとんどのビジネスでも、日本の今後の人口減少の影響は避けられませんが、同社のビジネスは例外という稀有な事例です。

シェア率や競合など

 

 記事執筆時点の東洋経済四季報によれば、同社の携帯シェア率は5割と圧倒的です。売上も利益も2015~2016の下落を除いて増加傾向にあります。

売上と当期純利益の推移

 主力の携帯通信は、競争激化の伸びに加えて端末販売台数は鈍化ということですが、原価や販管費抑制が効き、営業利益は微増。通信契約も保守的に見ても、微増する傾向です。

 MVNO、格安SIMの競合他社は増えているものの、KDDIの強みであるAU経済圏を同社でも展開し囲い込み強化に励めば収益の維持は確保できるのではと考えます。

 また大手キャリアの携帯通信事業は、「情弱」層を食い物にするビジネスといっても差し支えないですが、ソフトバンクの「4年縛り」や、KDDIの値下げ騒動でも明らかとなったように、あの手この手で今後も「情弱」層をから、安定的に収益を吸い上げ続けるのだろうと考えています。

配当実績・配当性向など

 同社は積極的に配当を増額していく方針です。また、配当性向は19年3月期時点で38.1%とまだ余裕がある状況です。今後、以上より今後すぐに減配という自体は予測されないと思われます。

(出所: 同社HPより抜粋)

 以上より、安定的なインカムゲインをもたらす銘柄として購入してもよいと考えています。しかし、日本市場の不安的な状況を考えれば購入タイミングだけ日経が2万円を切ったときなどにしたいと考えております。

信用倍率の状況

 信用倍率が高まり続けていますので、この点は注意が必要です。逆にいえば、将来の売り圧力になるこの信用倍率が解消されれば、その時点から購入を検討してもよいと考えています。

  (出所: web版日本経済新聞)

 最後まで、読んでいただきありがとうございました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました