税優遇を使い倒す NISA、つみたてNISA、iDeCoの比較

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こんにちは。堤 国之助(twitter:kuninosuke1)です。

 

 当サイトでは多様な資産運用法をおススメしています。今回は運用に際して、高コスパで運用するために必須となる、税優遇制度のNISA、つみたてNISA、iDeCoについて、ご紹介したいと思います。

3つの税制度を比較

 

 国内の個人投資家が利用しやすい税優遇制度にはNISA、つみたてNISA、iDeCoの3つがあります。どれも運用益が非課税となる制度ですが、それぞれにメリット、デメリットがあります。

 

 NISAは、個別株投資が可能であること、そして最大120万/年まで投資可能な点が魅力です。一方で、投資期間が5年間(最大10年間)と定められているため、積立投資にはあまり向いていません。

 対して、つみたてNISAは名前の通り積立て投資向けの税優遇制度です。運用期間が最大20年で、途中の現金化も可能です。デメリットとしては、最大40万円/年までと投資金額が低いこと、また投資対象が一部の投資信託とETFに決められている点です。

 NISA、つみたてNISAで気をつけなければならない点は、NISAとつみたてNISAは、どちらか一方しか利用できないということです。どちらの制度を利用するかは、投資結果に大きな影響を与えますので、自分の投資スタイルに合わせて利用を検討してください。

 iDeCoは個人型確定拠出年金のことで、60歳まで毎月一定金額を投資し、投資信託や定期預金、保険などの金融商品を選んで運用し、60歳以降に運用した資産を受け取る制度です。メリットとしては、投資額が全額「所得控除」となる点です。例えば年収500万の30歳サラリーマンが毎月68,000円投資した場合、60歳までで約489万円の節税効果が生まれます。デメリットは、60歳まで現金化できないことが第一に挙げられます。また、上記二つの制度と異なり、勤め先によっては利用が出来ません。そのため、まずは自分がiDeCoを利用可能か、給与課等に確認してみてください。

 

NISA

[メリット]      :個別株投資が可能、投資金額が最大120万/年、いつでも現金化可能

[デメリット]  :運用期間が5年間(最大10年間)

 

つみたてNISA

[メリット]      :いつでも現金化可能、運用期間が最大20年間

[デメリット]  :投資金額が最大40万/年、投資商品が限定的(投資信託とETF)

 

iDeCo

[メリット]      :掛け金が所得控除される

[デメリット]  :60歳まで現金化できない、勤め先によっては利用できない

 

 

NISA

つみたてNISA

iDeCo

年間投資額の上限

120万

40万

14万4000~
81万6000

運用期間

5年(最大10年)

20年

60歳まで

途中換金

可能

可能

60歳まで不可

運用商品

株・投資信託・
ETF・REIT 等

一部の投資信託・ETF

定期預金・投資信託・保険

資金の引き出し

いつでも可

いつでも可

60歳まで不可

 

 

利用検討の具体例

 上記メリット・デメリットを加味し、自分のスタイルを元にどの制度を利用すべきか、下記表にて検討できます。投資に回せるお金が少なければNISAではなく、つみたてNISAやiDeCoを適しています。当仕様とは別に預貯金があり、60歳まで現金化する必要がなければiDeCoがおススメです。ぜひ、自分に合った制度がどれか、確認してみてください。

 

 

NISA

つみたてNISA

iDeCo

投資に回せるお金が少ない

投資用とは別に預貯金がある

頻繁な運用状況チェックが難しい

積極的にリスクを取りたい

節税効果を最大限活用したい

 

 

 以上、税優遇を使い倒すためにNISA、つみたてNISA、iDeCoをご紹介しました。ご愛読いただき、ありがとうございました。

 

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