月額3万円の投資で資産2000万円は到達可能? AGG, BNDでシミュレーション

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こんにちは。飯田隆太です。

 

 以前に、「年利2.7%で安全して運用できる商品」として、BNDという米国の優良債権にまとめて投資できるETFを紹介しました。

 

読者への回答:年利2.7%で安全に運用できる商品=BND
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 こちらの記事を読まれて、BNDに興味を持たれた知人からご連絡をいただきました。
リーマンショック時でも10%程度しか株価が下がらなかった点と、安定して2.7%程度の金利を受け取れる、という点に興味を持たれたようです。

 

また、ご質問もいただき、「BNDだけでも年金問題の解決になるか?」というご質問をいただきました。このご質問に対する私の回答は、基本的に「YES」です。

 

 また、シミュレーションした結果、「月額3万円捻出できれば2,000万円に到達可能」と考えます(前提条件もしっかり下記します)。それでは以下、詳しく見ていきましょう。

 

AGGとBNDの利回りの推移

 

 まずは、BNDの利回りを確認しましょう。

 

 BNDの列に併記しているのは、AGGという同じく米国の優良債権にまとめて投資できるETFです。BNDがバンガードという資産運用会社が出している商品であるのに対して、AGGはブラックロックという資産運用会社の商品です。

 

 両者は、その性質やパフォーマンスともに極めて類似しています。経費率も片方が下がれば、もう片方も下げるなどをしており、どちらを選んでもほとんど差は無いと言えるでしょう。

 

AGGとBNDの過去10年分の年利回り

 

AGG

BND

2018

2.64%

2.71%

2017

2.35%

2.52%

2016

2.39%

2.47%

2015

2.41%

2.43%

2014

2.48%

2.59%

2013

2.23%

2.42%

2012

2.97%

2.66%

2011

3.30%

3.24%

2010

3.83%

3.55%

2009

3.85%

4.00%

平均

2.85%

2.86%

(出所: 各年(N)に属する分配金を、各年の前年(N-1)の末尾の価額で割った数値)

 

 肝心の利回りの数値ですが、平均して2.85~2.86%であることが確認できます。

 シミュレーションにはこの数値を使いました。

 

実際にシミュレーションした結果

 

 実際にシミュレーションしてみたところ、月額3万円の貯蓄、年間36万円の投資を38年間し続ければ、2,187万円になるであろうことがわかりました。(分配金は税引き後の値でシミュレーションしています。)

 

 38年間というのは、大学を22歳で卒業した場合に60歳まで働く期間をイメージしています。(もし大学を卒業してらっしゃらない方であれば、働く期間はより長いので、さらに金利の恩恵を受けることができます)

 

 グラフを見てわかるのは、金利がある程度受け取れる商品であれば、福利の効果で金利分が、実際に投資した金額に近づいてくることです。月3万年を貯蓄した場合は38年間で1500万円未満ですが、金利を考慮すれば2000万円に到達します。

 

投資初心者の方がよく気にする、手数料、経費はグラフにするともはや目視では確認できないほど軽微な程度です。

 

月3万円というのは、多くの人が捻出できるレベルの金額だと考えており、その意味で「2000万円を貯めることができるか?」という問題に対する汎用性の高い回答だと考えています。

 

AGGに年間36万円投資し続けた場合の資産シミュレーション(単位:万円)

(出所: 筆者がExcelにて下記する前提で作成)

 

パラメータ設定など(参考)

(出所: 筆者作成)

 

 最後に、投資初心者の方がよく気にする為替リスクに関してですが、長期的には円安の方向に動いていくと考えています。つまり、ドルで資産を持っておいたほうが得になるだろうということです。

 

 理由としては、以前にも書いたとおりです。日本は、すでに最低レベルの金利と最低レベルのGDP成長であり、人口減少、増税などの要因を考えれば、この傾向は変わることがなく、長期では円安になっていくと考えているからです。

 

各国の実質GDP成長率の推移 (単位は%。2019以降は予測) 

(出所: IMFより、2019年7月23日時点に取得したデータで作成)

 

シミュレーションの前提

  • 投資金額を月額3万円(=年間36万円)で設定
  • 利回りは2.85%を採用
  • 税率は20.315%
  • 経費率は直近のAGGの数値0.05%
  • 株式売買手数料は、SBIの0.45%(買付金額にかかる)
  • その他:
    • 買付タイミングは年末で設定
    • 分配金も年末の同一タイミングで受領する設定
    • 分配金はすべて再投資(買付不可能な端数は未考慮)
    • 為替リスクは未考慮
    • 簿価割れリスクは未考慮
    • 二重課税は考慮しない(米国の課税に関しては、外国税控除で相殺する前提)

 

 

 以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。以下は関連記事になります。

 

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