こんにちは。飯田隆太です。(twitter:リュータ)
2019年も、もうすぐ折返しにはいりますが、2021年就活生の方々はそろそろ本格的に自己分析やOB・OG訪問されている時期でしょう。説明会やOB・OG訪問、自己分析などで大忙しだと思いますが、そんなときこそ一歩ひいて見て、ひとつひとつの活動をなぜしているのか、棚卸ししてみることが重要です。
説明会は満席で予約できなかったり、OB・OGの方とスケジュールが合わないと焦りますがあまり心配はいりません。なぜなら、就職活動で必要な大部分の情報はインターネットで手に入りますし、そのほうが効率的だからです。
ほぼすべての情報はインターネットで手に入る
「働きがい」は個人の価値観によるところが大きいので別として、「働き手」として知っておくべき「待遇」や「企業の業績や将来性」は説明会や平の社員数人に会うよりも、よっぽどVorkersや有価証券報告書を見るほうが情報の質としても量としても高いです。
待遇面は、給与、福利厚生(退職給付金、寮制度)、残業の有無など確認するべき事項は決まっていますのでこれらのポイントをVorkersなどで見れば良いだけです。
企業の将来性についても、就活志望者向けに人事部が切り貼りした情報を見るよりも、株式市場でどのような評価をその企業が受けているのかを反映した株価やアナリスト・レポートを読むほうが、よっぽど深く理解できるでしょう。
その説明会やOB・OG訪問は本当に必要か?と考えるべき
言葉は悪いですが、あまりイケていると言えないエージェントや、就職活動課、総合商社向けの就職活動スタイルに毒されている就活生は、OB訪問の重要性を強調しますが、第一義的な目的が、「確度の高い情報を入手する」ということであれば、OB訪問の数や説明会をやたらめったら増やしても意味はありません。
なぜなら、繰り返しですが、働き手にとってほしい大抵の情報は、 「転職会議」や「Vorkers」といったサイトで、社員たち自らが書いてくれているのであり、サンプル数も多いため、偏りのない情報を短時間で手に入れることが可能だからです。 利用料も、月額1,000円なので一ヶ月だけ登録して、情報が必要な企業だけ集中して閲覧すれば十分です。生涯賃金を大きく左右する就活・転活で、1,000円のお金をケチるのは賢いとは言えません。
寧ろ、交通時間を含めれば2時間3時間もかけて1人の社員にしか話を聞けず、しかもその情報が偏っているかもしれない点を考えれば、どちらの方法が情報収集の点で優れているかは明らかです。就活生がOB訪問する入社数年くらいの社員は、眼の前の仕事はこなしていても、あまり会社全体を見通せてないことが多いため、その意味でも注意が必要です。
ちなみに、OB・OG訪問に会ったことで、採用の合否に影響があるというのは「都市伝説」といえる話で、就職活動中はこのような情報を信じてしまいがちですが、気にしなくてよいでしょう。ベンチャーならともかく、規模が大きい会社であればあるほど縦割りになり、OB・OG訪問した人を面接官が個別に知っているということもまずないでしょう。
人に会うことが元々好きな方で先輩社員と楽しい時間を過ごすことが目的ではなければ、無理に回数を増やす必要はないでしょう。
説明会、OB・OG訪問の使い所
説明会やOB・OG訪問に使い所があるとすれば、何人かの方に会って、会社の雰囲気を確かめることくらいでしょう。私も転職経験者なのでわかりますが、たしかに各会社には、独特の雰囲気というものがあり、鶏と卵の議論ですが、似たような人間が集まっています。会った方々の大半と自分の雰囲気が合わないなと思う場合は、入社後もミスマッチになる可能性は高いので、注意すべきです。
会社説明会やOB・OG訪問は、会社の雰囲気というものを知ることができる数少ない手段なので、こうした観点では、有効であるといえます。
以上、就活での効率の良い情報収集の方法を述べました。ぜひご参考いただき、皆様の就職活動にご活用いただければ幸いです。
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