下げ相場時の「買い下がり投資法」のススメ

投資手法・テクニック

こんにちは。堤 国之助(twitter:kuninosuke1)です。

 

 アメリカ・中国の貿易摩擦は解消のめどが見えず、2019年7/29週のNYダウは700ドル以上下落しました。FOMCの利下げからも、景気の減速、株価下落トレンドは当面止まらなそうです。

 当サイトでは積立て投資の他にも、下げ相場時の株式買い増しをお勧めしています。その中で、具体的にどのように株式購入すればよいかご相談を受けました。今回は、質問の解答の一つとなる「買い下がり投資法」をご紹介いたします。
(2018年11月25日の日経ヴェリタスを参照)

 

感情に左右されない購入ルールの確立

 株式で利益を上げる原則はシンプルです。「価格が安いときに購入し、高いときに売却する」。しかし言うは易し、実際には相場急落時に株式を購入することは心理的ハードルが高く、中々難しいでしょう。底値はいくらか、もっと下がるのではないか、といった感情が生じるはずです。

 この回答として、購入ルールを定め、感情を排除し機械的な購入を実施することをお勧めします。そうすれば購入タイミングに悩むことがなくなり、平均購入金額を下げることができます。

 

買い下がり投資法

 具体的な投資法を紹介いたします。金額は目安なので、ご自身の資産状況と相談しつつ決めてもらえればと思います。

  • 投資を始めるのは、購入対象の価格が直近高値から10%下がった月の月末
  • 下落率が10~15%なら5万円、20~25%なら10万円、30~35%なら15万円と下落幅によって購入額を増やす
  • 下落率が節目を下回らなかった月は投資を見送る

 上記投資法は、下がり幅次第で金額を調整し、上昇局面では購入しないことになるため、定時定額の積立てより、資産の回収スピードが速くなります。何より、底入れの判断が難しい局面でも悩む必要がなくなります。

 

リーマンショック時に開始したら、7年で資産が2倍に

 分かりやすい例として、リーマンショック時に日経225インデックスファンドに投資した場合を計算します。

 2007年6月に高値を付けた同ファンドは、同年11月から2009年1月までの1年3ヵ月間で7回購入し、投資総額は100万円となります。結果、7年3ヶ月後の15年2月に2倍以上の206万円となりました。これは同じ投資期間に積立てで100万円投資した場合と比べて、2年半早い結果となります。

 

ルールを工夫して自分流の投資法を確立

 当投資法のデメリットは、いつから投資を始め、いつ終えるか、総額いくら投資するか計画が立たないことです。相場によって投資額が変動するため、あらかじめ決まった金額を投資したい場合は、積立て投資の方が適切でしょう。

 今回の例をサンプルとして金額や下落率を調整し、自分流の投資法を作ってみてください。後はルールに従い、上げ相場を待つことで大きく資産形成できるでしょう。

 

 以上、下げ相場時の「買い下がり投資法」を紹介しました。ご愛読いただき、ありがとうございました。

 

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