部署異動後に生き残るための5つのポイント

キャリア・スキル

こんにちは。堤 国之助(twitter:kuninosuke1)です。

 

 多くの日系企業では10月から下期が始まるため、部署・プロジェクト異動を控える方も多いと思います。私はコンサルタントという仕事柄、頻繁にプロジェクトを異動しています。異動先ではチームメンバー・業務内容が毎回変わるため、慣れないうちは度々失敗していました。そんな経験を踏まえ、部署異動、配置転換後に生き残るための5つのTipsを伝えていきたいと思います。

 

異動先メンバーのプロファイル一覧を作成する

 異動後、まず着手すべきは、異動先チームメンバーのプロファイル一覧を作成することです。異動の経験がある方は、異動先のメンバーの名前、座席、電話番号等が分からず、余計な時間を費やしたことがあるのではないでしょうか。

 こうした無駄を防ぐため、プロファイル一覧を作成しましょう。内容は、名前、座席、電話番号が必須項目。可能であれば家族構成・趣味・仕事スタンスも記載したいです。

 最初に挨拶する際に、このあたりの情報を聞き出しておくと、後々の関係構築に非常に役立ちます。

 

最初の1週間は”見”に徹する

 異動直後は、早く成果を出して周囲に認められたい気持ち、周囲についていけるか不安な気持ち、様々だと思います。そんな中でも、まずは焦らずに周囲を観察することに注力しましょう。

 チーム内の人間関係、チームの誰がどの分野で力を持っているのか、会議での発言回数はどの程度が好まれるのか、見極めることは多々あります。

 

異動直後は”減点ゲーム”だと認識する

 最初の1週間は”見”に徹する事の重要性を述べました。そのうえで、着任直後は”減点ゲーム”だと認識することは、同じくらい重要なことです。

 皆さんが新メンバーを評価するとしたら、どこを見るでしょうか。異動以前の成果や評価、見た目や話し方等のコミュニケーション能力、といった要素が多いかと思います。

 しかし、異動直後はポジティブな面より、ネガティブな面に目が行きがちです。挨拶をしない、話を聞かない、態度がだらしない様子を見ると、仕事内容を見ていなくてもマイナスイメージを持ってしまいます。だからこそ、異動着後は加点を目指すより、減点を減らすことに注力した方が、費用対効果が大きくなります。

 

QA一覧を作成する

 いまさら、何を当たり前のことを、と思う方もいらっしゃるでしょうが、QA一覧の作成は非常に効果的です。最初の1~2週間は自分の知らない・理解できない事を周囲に聞いても疎まれないボーナス期間です。この期間に資料や会議から分からないことを洗い出し、

 QA一覧として管理してみましょう。人間不思議なもので、同じ質問を2回されるとイライラする事があります。一度目の説明内容を記憶するためにも、QA一覧は有効です。

 QA一覧の作成は、自分の後に異動してくるメンバーへの連携にも有効です。人間、事前知識が無い場合、分からないことは概ね共通します。そんな時、あなたから一覧を連携して貰えば、異動してきたばかりで心細い彼・彼女らは、あなたに恩を感じ、味方となってくれるでしょう。

 このようなメリットがあるため、一度聞けば覚えられるからと、一覧の作成に必要性を感じない方にも、QA一覧の作成をおススメしています。

 

自身の体調に敏感になる

 最後は、自分の体調に敏感になることです。異動直後は緊張感、高揚感、不安感から、自覚している以上に精神的に疲弊しがちです。精神の疲労は肉体の不調につながります。異動直後は元気でも、少し慣れてくると体調を崩す方が多いのは、これが原因の一つです。

 言うまでもなく、体調不良は仕事のパフォーマンスに直結します。はやくキャッチアップして成果を出したい気持ちがあると思いますが、ここは一旦落ち着いて、自分の体調を大事にしながら、仕事をしていきましょう。

 以上、部署異動、配置転換後に生き残るための5つのTipsをご紹介しました。ご愛読いただき、ありがとうございました。

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