大統領選の年の株価騰落傾向

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こんにちは。堤 国之助(twitter:kuninosuke1)です。

 

 アノマリー(Anomaly)という言葉をご存知でしょうか。アノマリーとは、現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のことを意味します。つまり、理論的な根拠は持たないものの、「よく当たるかもしれない」経験則のことです。

 

投資家の中には、アノマリーを元に売買する方が少なくありません。効果的と言われるアノマリーを知っておくことは、投資の際にプラスになるでしょう。そのため、当サイトでも代表的なアノマリーを随時紹介していきたいと思います。今回は「大統領選の年の株価騰落傾向」のアノマリーをご紹介します。

 

大統領選の株価騰落率は13勝5敗

 過去のデータを紐解くと、アメリカ大統領選が行われた年のアメリカ株式市場は13勝5敗と大きく勝ち越しています。1948年以降、大統領選は18回実施されており、下落に終わった年は5回のみ。勝率は72%となっております。

 株価の上昇率も低くありません。S&P500株価指数の年間騰落率を単純比較すると、リーマンショックが発生した2008年を除き、平均で約9%上昇しています。

 こうした株価上昇の理由は多数ありますが、就任3年目以降は、当選後の減税といった経済に前向きな政策を打ち出すことが多いためだと考えられます。

大統領選挙の年内の株価動向

年間を通してみると、大統領選の前と後で株価の動きが大きく異なっています。大統領選の投開票が実施される11月を基準に、前後約1年の米国株の値動きを調べました。すると、大統領選前の期間は株価騰落にばらつきがあるのに対して、2004年以降、選挙後の1年間は4回連続で上昇が続いていました。

 

大統領選候補の状況と株価への影響

1/14日現在、アメリカ大統領選はまだまだ不透明な状況が続いています。大本命と見られるトランプ氏も、支持率44.8%に対して、不支持率52.9%と高止まりしています。対する民主党も有力な対抗馬がはっきりしない状態です。市場では、トランプ大統領継続なら株価上昇が続き、民主党代表が大統領になった場合、株価下落とのコンセンサスとなっています。

 

ポイントは11月の大統領選挙の投開票

現状、トランプ大統領の再選か、民主党勝利か事前に見極めにくい状況となっています。こうした中で、個人投資家がとるべき行動として、思い切って11月3日の大統領選結果が明らかになるまで、投資を休むことも一つの選択肢としてもよいと考えられます。事前にトランプ氏優勢の状況が固ければ投資を再開する、不透明な状況が続くならば、行く末を見守る側に回るのも一つの手といえるでしょう。

 

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2019年のアノマリーは的中し、予想通り株価が上昇しましたね。

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以上、知っておきたいアノマリー「大統領選の年の株価騰落傾向」の紹介になります。ご愛読いただき、ありがとうございました

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