連続配当株から学ぶ銘柄選定

個別銘柄

こんにちは。堤 国之助(twitter:kuninosuke1)です。

 

 新型コロナウイルスの影響で株価の乱高下が続いています。今回はそんな足元の相場から一歩離れて、日本株の連続増配株と配当株の銘柄選定についてお伝えします。

連続増配株とは

 「連続増配株」とは、その名の通り「増配を続けている銘柄」のことです。この説明ではさほど難しそうではありませんが、「増配を続けている」ということは企業にとって簡単なことではありません。

 そもそも「配当」は企業が得た利益を株主に分配する仕組みで、利益が出なかったり、蓄えていなかったりして「分配可能額」がなければ配当を出すことはできません。したがって、長期間「増配を続けている」企業は、それだけ長期的に業績を伸ばしていたり、一時的に業績が落ちても配当を出せるようにしっかりと利益を蓄積できていたりする「優良企業」と判断することができます。

 

日本株の連続増配株ランキング

 そんな優良企業といえる連続増配株のランキングが下の表です。

 

 連続配当を実施しているのは、生活に不可欠な食料・衣料品などの生活必需品や一般消費財を日本国内で提供している企業が多いです。これら業種は業績を景気に左右されにくく、国内で安定した需要が見込めるため、連続配当の原資となる利益を毎年確保することができるのです。

配当性向から見る銘柄選定

 「増配株」選びで重要なのは、連続増配期間や配当金額だけでなく、「配当性向」を判断材料に加えることです。配当性向とは、利益をどれくらい株主に還元しているかを示す指標で、「配当性向=1株当たりの配当金額/1株当たりの当期純利益」で算出できます。

 一般的には、配当性向が高いと株主還元意識が高いと考えられます。しかし、一部の成熟企業を除けば、配当性向に上昇余地があったほうが、今後増配を継続する余力があると考えることもできるのです。日本の上場企業の配当性向は、平均30%程度。これを大幅に上回る場合、翌年度以降に増配を継続すると利益を圧迫する可能性もあります。そのため、業績が悪化した際には連続増配がストップしたり、一転して減配されたりするリスクも高まってくるのです。

                

 なお、JT沖縄セルラーは個別企業分析の記事もありますので、こちらも参照ください。

 

 以上、連続配当株から学ぶ銘柄選定をご紹介しました。ご愛読いただき、ありがとうございました。

 

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