地方で輝く優良企業銘柄特選 -  竹内製作所、トーカロ、キトー

個別銘柄

こんにちは。堤 国之助(twitter:kuninosuke1)です。

 

 米中貿易戦争、トランプ大統領の口戦により、株価の激しい乱高下が続いています。当サイトをご覧の方々の中には、こんな相場だからこそ冷静に仕込み時としてINDEX ETFを買増している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 当サイトでは基本的にINDEX ETFや高配当銘柄の積立て投資を推奨しています。一方で、割安個別銘柄によるキャピタルゲインを狙いたい方も少なくないと思います。今回はそうした投資家に向けて、海外ファンドが注目している日本の地方で輝く優良銘柄をご紹介いたします。

海外投資家の方が、地方優良企業に詳しい!?

 昨今、海外投資家による日本の地方優良企業の株購入を耳にします。国内投資家はどうしても自分の知っている企業や知名度の高い企業に投資する傾向にあり、地方企業の分析まで手が回っていないことが多いです。一方で海外投資家は、運用方針に沿って市場全体から優良企業をスクリーニングするため、都市圏と地方という区分をそもそもしない傾向にあります。結果として、国内投資家より先回りして割安な優良銘柄を購入することができるのです。

 今回は2019年8月時点で、外国人株主比率が2割以上の割安銘柄を調べました。

 

海外での有名ブランド「竹内製作所(6432)」

 竹内製作所は、長野県に本社を置く建機メーカーで、小型建機の製造をメイン事業としています。大型建機のキャタピラーやコマツと住み分けが出来ており、欧米ユーザからは「建機のベンツ」と呼ばれるほどの知名度を誇ります。

 業績も堅調で19年2月の連結純利益は113億円、売上高は1,000億円越え、自己資本利益率(ROE)は15.7%と高水準。中期経営計画では22年2月に売上高1,300億円を目指しています。

 

200件超の特許を保持する高技術企業「トーカロ(3433)」

 トーカロは、神戸市に本社を置く化学企業で、扱いが難しい高硬度、高融点の金属・セラミックの形成の「溶射」に長けている企業です。国内・海外合わせ200件以上の特許を保持し、他社を寄せ付けない技術力によって高収益・高成長を維持しています。

2019年3月期の売上高は前期比16%増の395億円、経常利益は同10%増の80億円。6期連続の増益を達成しています。自己資本利益率(ROE)も15.2%と高水準。3月時点で世界最大の政府系ファンドであるノルウェー政府年金基金が大株主で、外国人持ち株比率が3割を超える注目企業です。

 

数多の海外ファンドが保有する「キトー(6409)」

 キトーは、山梨県に本社を置くメーカーで、荷物の運送、荷揚機の製造をメイン事業としています。ノルウェー政府年金基金やゴールドマンサッククスといった有名海外ファンドが株主となっています。

 日本・米国でも同業界内のトップシェアを誇り、好採算の高価格帯製品を販売しています。荷揚機の需要は高く、工場や土木現場、天然資源や航空産業など顧客は多岐に渡ります。2019年3月期は銅材価格の高騰により営業減益となりましたが、自己資本利益率(ROE)は10%以上をキープしています。海外株主を意識してか、株主還元も重視しており、配当性向は4割以上を目標としています。実際、19年3月期の実績は46%に達しています。

 

 以上、地方で輝く優良個別銘柄として、3銘柄をご紹介しました。ご愛読いただき、ありがとうございました。

 

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